*市民映画館をつくる会ブログ http://tsukurukai.blog103.fc2.com/ より抜粋。
(日付はブログを更新した日です)

*復興の花  2011.10.05


“旅人よ 計画通りにいかないことが たくさんある” 
いきさつは省略して原田裕司監督運転の車に同乗させていただき
新宿から途中、スタッフの方も同乗し山古志を目指していました。
車中には原田監督が大好きだというブルーハーツがカーステから。
今夏“長岡インディーズムービーコンペティション スカラシップ“と題して、
当会が長岡市市民活動団体助成事業に応募したところ審査を通りました。
第13回長岡インディーズムービーコンペティショングランプリ受賞者に
長岡で映画を撮影することを条件に映画制作費を援助するこの企画。
「壁女」で受賞した原田監督はテーマとして山古志に飼育されている
アルパカに関心を抱き先日シナハンとして山古志をまわりました。
事前に合流した事務局長の車の後を追う形で坂道を登って山古志へ。
目的地・油夫のアルパカ牧場で管理してる青木勝さんと
山古志所の職員の方にシノプシスをお渡しし協力を依頼。
撮影予定となる厳冬期のアルパカは種苧原集落の牛舎で飼育されるので、
そちらで飼育されてる方や合宿所の紹介などを快くいただきました。
原田監督は愛嬌のあるアルパカにエサを与えて冬になると毛がどれくらい伸びるのかなどを質問していました。
その後は山古志でも奥にある種苧原へと移動。
先ほどの油夫はメスのアルパカが飼育されていますが、
こちらはオスばかりとなるアルパカ牧場へと。
飼育されてる樺澤さんにもお会いし牛舎を見学させていただきました。
周囲は稲刈りが終わった棚田が広がりますが、厳冬期は当然一面雪に覆われるハズで、
その銀世界でのアルパカの姿にイメージを膨らませてるようでした。
しかし初老といっては憚れますがアルパカの前は闘牛を飼っていたらしい
樺澤さんの風雪や震災を耐え抜いた渋みある面構えを見て、
この種苧原に生きるだけで人生のドラマを感じ取ったりしました。
そして山古志をまわってて個人的に思ったのが
今回のシナハンは橋本信一監督が道標となってくれてるのではと。
アルパカについて協力いただいた青木勝さんは今年の映画祭で
橋本監督追悼の「掘るまいか」上映後に小林茂監督との対談で功績を偲び、
その縁で今回のシナハンと山古志での撮影協力を依頼。
青木さんは現在アルパカで地域おこしを考え雇用と観光に力を注いでいます。
なんでもアルパカは動物セラピーとして人がとても癒されるとか。
また山古志入りして最初にご案内したのが「掘るまいか」のテーマとなった中山隧道。
続いて中越地震で土砂に埋まった家屋が残る木篭集落で
被災時の話とその後の復興への道程を話していただいたのが郷見庵のご婦人。
以前、来たとき橋本監督を家に招いてご飯をたべてもらったと話していた方。
山古志闘牛場をご案内した際に偶然会ったのが「1000年の山古志」の主要人物で著名な闘牛名人。
山古志の名士の一人であり、震災の際に全村民避難となり、
その後の不自由な避難所や仮設住宅での暮らしを体験した後に復興を遂げようとする山古志に
現在、東北はじめ被災地または中国からも要人が視察に訪れること、山古志が恩返しする番なことを滔々と話していました。
すでに映画の事を知っているらしく協力を依頼しました。
実際、今回のシナハンで行く先々でお会いした山古志の人達は大変親切にしていただきました。
郷見庵ではご婦人たちから一際うまみのある枝豆の差し入れをいただき、
「これはうまい」と原田監督は驚き次々と口にしたりと。
山古志の方々、そして事前に相談に乗っていただいた長岡ロケなびや
長岡市の担当者の方々にもこの場を借りてお礼を申し上げ、今後のご支援をお願いいたします。
山古志からの帰還後、監督はもう一つの目的である音楽食堂での竹原ピストルさんのライブを観賞。
この日にライブがあることを知って長岡入りを決めたようですが、
憧れのシンガーを前に感激と幾分の緊張が混じっていたようで、
終了後に「壁女」のDVDをお渡ししていました。
竹原ピストルさんのライブを初めて見ましたがギターをかき鳴らし強いメッセージを機関銃のように叫び歌う姿にただ圧倒されました。
思わず買ってサインをいただいたCDが「復興の花」
http://blog.goo.ne.jp/pistol_1976/e/59c0ff3c732c1d35cd33505ae986da75
福島の被災地を目にして作り上げたCDのようで、売り上げは被災地に寄付されるとのこと。
復興を遂げようとしてる山古志の後に東日本大震災を歌った曲が収められてるCDを手にすることにいろいろな思いが込み上げていました。
ライブの後に遅い夕食、長岡だから洋風カツ丼をご紹介したところ
口に合ったようで喜んで食べてこちらも嬉しかったです。
洋風カツ丼を食べ終えて休む間もなく、原田監督とスタッフの方は小田原目指して車で夜の長岡を出発しました。
今度は小田原映画祭の上映のために出席するとのこと。
翌日朗報が届き「壁女」は小田原でもグランプリに加えて市民スタッフ賞の二冠を受賞!
おめでとうございます!!
これからも自主映画のコンペが続くので各地を席巻し、
いい形で山古志の撮影に入れたらと夢想します。
こちらも映画制作に関わるのは全くの手探りで心許ないのですが、
原田監督の才能に賭けてバックアップをしていきたいと。
長岡の授賞式はビーサンで来たのが女性スタッフの意見が割れましたが、
原田監督は長身で無精髭とラフな格好が似合いイケメンというよりとてもハンサム。
気さくな方でありますが、好きな監督としてパク・チャヌクを挙げており、
今回のシノプシスは「壁女」とまた違った厳しさのある世界観のようなので
これを山古志で撮ること、またシナハンを経て変更があるのか、
いづれにせよ大きな期待を寄せたいと思います。
“それでも進んでいくしかねーんだぞって 空は教えてくれるだろう”

*末広亭前にて  2011.11.26


急遽上京することとなり、
名古屋特派員と合流し天国と地獄を行ったり来たりした後に、
新宿は末広亭前のお店にて原田裕司監督とお会いしました。
「長岡インディーズムービーコンペティション スカラシップ」の打ち合わせのため。
近々、長岡市の担当者よりヒアリングがあるのでその前に原田監督にお会いして、
現在の進行状況を尋ねてみようと。
脚本を担当する劇団の主宰者の方とともに来た
原田監督より今後のスケジュール進行を聞き改稿したシノプシス、プロットをいただきました。
山古志での撮影までにこちらで出来ることをしっかり詰めていきたいです。
原田監督の「壁女」は全国各地の映画祭で上映され称賛されており、
映画祭に赴いては大きな刺激を受けているようです。
先日も伊参スタジオ映画祭で杉田愉監督「キユミの詩集 サユルの刺繍」、
西川文恵監督「あぜみちジャンピンッ!」を観賞し、
監督達ともお話しをたとのこと。
またこちらは東京特派員達をご紹介したいと思い、
急遽可能な限り呼びかけて来てもらいました。
特派員は初対面ながらもとても気さくな原田監督に
興味本位もあってかあれやこれや質問をしていました。
そんなわけでいつしか懇親会となり新宿三丁目の夜風は気持ち良く吹いておりました。
しかし長岡に戻った途端、冷たい風が頬を貫きゲンナリし、
また東京及び名古屋特派員達と会いたいと心細くなったりと。
ちなみに宴席となった末広亭前のこのお店は上京するとよく利用。
当会東京拠点にしたい気になりましたが、
この日は立川談志師匠が亡くなったため末広亭にテレビの取材が来ていたと、
お店の人は話していました。
映画では大林宣彦監督の「理由」の師匠の姿を思い出してました。合掌。

*雪の種須原にて  2012.01.14

10月に訪れた際は稲刈りの終わった棚田が目前に広がってた山古志・種苧原。
http://tsukurukai.blog103.fc2.com/blog-entry-1567.html
「雪男は誰だ?」と案内していただいた山古志の方が軽口を叩くほど、
この冬一番という寒波が押し寄せる中、プロット「冬のアルパカ」(仮)を手に
ロケハン入した原田裕司監督とスタッフ3名を迎えたのはこれまで体験したことがない圧倒的な“雪”でした。
撮影地となるアルパカが越冬する牛舎の周辺は当然のように雪景色に変わっていました。
牛舎の中ではアルパカ達を牧場以上に間近で目にし、それぞれがとても個性的な面々なのがよくわかりました。
原田監督は真摯にアルパカ達の姿を追い、二階の作業場に足を踏み入れ各所を
チェックしさらに構想を練っておりました。
ほんの僅かな時間、太陽が現れた際には外へ出た原田組はキャメラを設置して
牛舎の引きの構図はどのポジションがいいのか考えを巡らせていました。
その後、すぐに太陽は厚い雲に隠れて後はどこでも雪が降り注ぎ、
山古志の冬の厳しさ、寒さの一端を思い知らされました。

*原田組!  2012.01.15

今回のロケハンに来た原田組は助監督、撮影、制作の方々。
撮影の方は「壁女」も担当され、
他の2人はまだ知り合って短いようでした。
いづれも「壁女」を観て映画つくりの輪に入った模様。
また2人はどちらも名のある映像スクールで同期のようで、
ともに監督作もあるそうです。
機会があったら見てみたいものだと。
いづれにせよ東京の自主映画の世界で頑張ってる方が、
今回「冬のアルパカ」(仮)に参加するので、
こちらで映像制作をしてる方で関心を持った方も参加してほしいと。
種苧原の合宿所ではアルパカを管理している樺澤さんとその奥様がいらして、
この種苧原の生活について聞き入っていました。
かつては種苧原集落だけでひとつの村だったこと。
ご夫妻は中越大地震後に長岡の仮設住宅で二冬過ごしたことなど。
それにしても樺澤さんのこれまでの培った人生の投影された姿がなんとも味わい深く、
ご夫妻が帰宅された後、遅くまで続いたミーティングの中で、
山古志の地図とシノプシスを拡げてた折に、
この役は樺澤さんはどうかなんて話が聞こえました。
ぜひ実現してほしいと思いました。
しかし山古志・種苧原までの道中、
くまさんの車に乗せていただきましたが、
ライトに浮かんだ雪の壁を目に坂道をジグザグ上り、時に下ったりしながら、
辿りついた集落に車を停めて澄みきった空気と静まり返った夜空の下で、
なんともいえない鼓動を感じていました。
それは山古志に包まれたような感触といえばよいのか、、、

*A TALE OF MARI AND THREE PUPPIES  2012.01.16


「マリちゃんは元気ですか?」
今回の「冬のアルパカ」(仮題)山古志ロケハンで案内いただいた方は
映画「マリと子犬の物語」で知る人ぞ知るマリの飼い主の方。
つまりあの映画で船越英一郎氏のモデルとなった方。
山古志支所の職員としてロケハンの話が来るとガイドを担当。
事前に希望地を伝えたら各所に段取りを整えていただいた他、
突発的に希望地を、例えば「雑貨屋さんはありますか?」と尋ねると、
即座にフットワークも軽く寒波の雪道を案内してくださいました。
山古志の人々を知り尽くしてるようで雑貨屋さんの主人にも事情を説明して、
お店の中を見ることができました。
大林宣彦監督作「この空の花 長岡花火物語」の山古志ロケも担当、
もちろん「マリと子犬の物語」も関わっているだけに、
機材にも詳しくいろいろとアドバイスもいただきました。
アルパカ達が越冬する牛舎の外観を引きの構図で原田組がカメラテストをしていると、
撮影の2月はこれより1m積雪があるから画も変わっているよ、と。
こちらは以前、河瀬直美監督作「殯の森」上映会を開いた際に
事務所の方から教えていただいたこと。
河瀬監督はお子さんと「マリと子犬の物語」を奈良で観て感激したようで、
山古志に来る機会があったらマリに会いたいと思ってるらしいと伝えました。
その流れでこちらもマリに会いたいので元気ですかと尋ねると
「とても元気だから会いに来てよ」
しかし「マリと子犬の物語」の映画化前にこの方は当会事務所に来たことがあり、
まさかこんな形でお世話になるとは当時は思いもしなかっただろうと。
運転いただいた若い職員さん共々ありがとうございますとまたよろしくお願いいたします。

*存在理由  2012.01.18

原田組のロケハンは雪降る長岡駅前、まちなかも巡り、
殿町の居酒屋さんにバー、喫茶店にライブハウスとまわりました。
いづれも大変好意的に迎えていただき、
今回の撮影に合わず、お断りをする時は本当に言いにくいだろうと。
ちょっと感慨深かったのが二軒目に行ったライブハウス。
最近はあまり開けてなかったのですが、
今回特別に開けていただき久しぶりに中に入りました。
個人的に長岡で初めて入ったライブハウスだったので、
当時のちょっと危なく感じた空気、匂いや熱などが甦ってきました。
今回の映画はライブハウスのシーンが入る予定で、観客としてエキストラの方々が必要となります。
正式な日時、会場が決まりましたらまたこちらで呼びかけたいと思います。

*「冬のアルパカ」(仮)エキストラ募集!  2012.01.31

長岡インディーズムービーコンペティション スカラシップ作
原田裕司監督作「冬のアルパカ」(仮)自主映画 短編
エキストラ募集
日時 2月17日(金)
集合時間 18時30分 (可能な方は17時45分〜)
集合場所 音楽食堂 (長岡市大手通1‐4‐17 安栄館ビル地下1階)
設定 ヒップホップライブの観客
服装 できたらヒップホップ系の衣装
   なければ普通の衣装でも可
性別 問わず
年齢 20代、もしくは若く見える方
人数 60人ほど (多ければ多いほど)
*吉本興業 新潟県住みます芸人 バックスクリーンも参加!
「毎日22:00〜新潟情報発信中!! http://www.ynn47.jp/niigata/
エキストラ出演費、交通費は出ませんのでご了承ください。
夕食を食べてから集合願います。
終了予定時間 21時30分
*終了予定時間が遅くなりますが、このシーンが映画のクライマックスとなる気合いの入ったシーンなので、どうぞよろしくお願いいたします。
問合せ 申込先 市民映画館をつくる会 
〒940‐0066 長岡市東坂之上2‐2‐2スズランビル4F
電話・FAX 0258‐33‐1231
e-mail tsukurukai@lds5.com
*市民活動団体助成事業(長岡市)

*名前は市民映画館をつくる会ではない  2012.02.01


“最強寒波“とともに再び原田裕司監督が「冬のアルパカ」(仮)のロケハンで長岡入りしました。
前回のロケハンも大寒波だったので、何か持ってるのではと思いましたが
今回は長岡駅前、地下道、それに栃尾まで足を運びました。
栃尾までは猛吹雪の中、車を飛ばしましたが、
道中、光が浮かび上がるような雪国独特の一面に続く雪原に原田監督は見入ってたようでした。
案内いただいた栃尾の学生メンバーの献身的な協力も嬉しかったようです。
そして今回、長岡駅前のロケハンに協力いただいたのが、
フィルムコミッションの長岡ロケなびの職員の方。
大林宣彦監督「この空の花」で奔走し鍛えられているだけに、
気に入ったロケ地を見つけた原田監督に、
どの方向から、どのような場面を撮るのか、撮影時間帯についてを
テキパキと尋ね確認し的確なアドバイスとどこに撮影許可をすればいいのか、
メモを取りながら同行いただきました。
お忙しい中、ありがとうございますとこれからもどうぞお願いいたします。
ちなみに途中、殿町をまわってたところ、
「チェイン」の渡部翔子プロデューサーから
「車の中からさっき見かけたけどロケハンなの?」と
携帯があり、頷くと「チェイン」の方も撮影中なのに、
ロケハンに回っているそうです。
お互い頑張りましょう、と。
その後は事務所でミーティングとなり、スケジュール表を1枚1枚めくりながら、
シーン事のイメージ共有と課題を話し合っていました。
浮かび上がった課題はまだまだ沢山ありますが、
それまで漠然と思っていた映画撮影が
多くの方々の協力をいただいて本当に始まるんだと。
あと早速、エキストラの申し込みがあり幸先いいです。

*ほっと11    2012.02.10

「冬のアルパカ」(仮)のクランクインを来週に控えながらも、
重要なシーンでのロケ地、パチンコ屋さんが決まらず、
監督も当初のイメージと異なるお店で構わないとなり、
焦った中で会う人ごとにどこか知らないか聞いてまわっておりました。
あそこがいいのでは、あそこに行ったらどうか等と
まさに藁をつかむ気持ちでお願いに周ってたものの、
なかなか難しいことを風雪の中で実感してました。
そういえば「漁師と妻」の現場で小千谷のお店で撮影してたことを思い出し、
長岡がダメならあそこのお店かなぁ、しかし時間がないしとますます焦る中、
そんな中で某店の社長を知ってる人を紹介できるとまで言っていただく方が現れました。
幸いその社長のお店にお願いする前にようやく了解いただけるお店を見つけましたが、
そういって本気になって心配して下さり、
あたってくださった初対面の方が現れたことに感激しておりました。
撮影許可をいただいたお店に挨拶に行ったらとても好意的でただただ感謝です。
今回他にも撮影にお力沿いをいただくライブハウス、ホテル等、
ご理解をいただくことができ、本当にありがたいことだと思ってます。
まだまだ詰めなければなりませんが、これでロケ地はほぼ決定となったものの、
エキストラは随時募集してますのでぜひご参加ください。
http://tsukurukai.blog103.fc2.com/blog-entry-1693.html
監督は当初、仲間を集めてこのシーンを東京で撮影したいと述べてましたが、
せっかくの機会なのでこちらから長岡での撮影をお願いしました。
あとケーブルテレビのエヌ、シィ、ティの番組「ほっと11」で告知させていただきました。
今晩、放映される予定です。
http://www.nct9.co.jp/comch/comch_info.html
ちなみにこの放送局に勤める方からエキストラ募集の問い合わせがあり、
てっきり番組で告知頂けるのかと思ったら、出演希望でした。
こんなことを面白がって参加までする社員のいる会社も活気があるなぁと。

*すてきなSomebody   2012.02.12

原田裕司監督と仁後亜由美さん。
「壁女」の監督・主演コンビが再びタッグを組み、山古志入りしました。
「冬のアルパカ」(仮)撮影のためにです。
アルパカが越冬する牛舎にて管理してる樺澤さんの指導のもと、
アルパカ牧場での作業を一通り学んだ仁後さん。
樺澤さんより種苧原を案内してもらった原田監督。
合宿所ではアルパカ牧場の代表・青木勝さんの力強いサポートをいただき、
そしてさまざまな方より多大なお力添えをいただき、
ようやくここまで辿りつきました。
明日からいよいよクランクインです。
何か面白いことが起きそうな予感がします。
ぜひ映画撮影にご参加ください。
2月17日エキストラ募集中!です。
http://tsukurukai.blog103.fc2.com/blog-entry-1693.html
しかし先ほど原田監督より、
暖炉ばかり気を取られてて灯油ストーブのつけ方がわからないと電話がありましたが、
とりあえず今晩、山古志の寒さに耐えているでしょうか。

*原田組、集結  2012.02.13


東京から早朝着の高速バスで次々と原田組が集結しました。
事務所でいったん休むかと思ってたら、早々に打ち合わせを始めてます。
これかから山古志へ向かいます。

*バックスクリーンin音楽食堂  2012.02.14

2月17日の「冬のアルパカ」(仮)のエキストラに参加いただく吉本興業所属の
“新潟県住みます芸人“バックスクリーン。
昨年の映画祭で「雪の中のしろうさぎ」応援隊として活躍いただきました。
今回も喜んでご参加くださいます、ぜひご一緒に撮影にいらしてください。
さらにこの日、撮影の後に
バックスクリーンが毎晩配信してるユーストリームの番組YNNが
そのまま音楽食堂で22時より配信予定です。
http://www.ynn47.jp/niigata/
こちらもご期待ください!
「冬のアルパカ」(仮)2月17日(金)音楽食堂 エキストラ募集!
http://tsukurukai.blog103.fc2.com/blog-entry-1693.html

*クランクイン  2012.02.15

アルパカが越冬する牛舎でついに「冬のアルパカ」(仮)は無事にクランクイン。
なんとか初日を迎える事が出来ました。
外は雪が舞い、凍えるような牛舎の中で
きょとんとした姿が愛らしいアルパカに仁後亜由美さんが囲まれているだけで、
なんともいえないおかしみが漂ってきます。
それを見てて“アルパカ”をテーマにして大正解だったと。
ともかく面白い映画になるんじゃないかと。
これは本当に意外に思ったのが、原田裕司監督はとことん粘って、
何度もリテイクを重ねたばかりか、
アルパカ飼育員の仁後さんの作業の様子が違うとみると、
自ら熱心に指導を重ねていました。
この日の夕方のNSTニュースで撮影の模様が紹介され、
合宿所で監督、仁後さん、そしてスタッフの皆さんと見てて盛り上がってました。
これからも楽しいことが起りそうです。
ぜひ皆様もご参加ください。
「冬のアルパカ」(仮)2月17日(金)音楽食堂 エキストラ募集!
http://tsukurukai.blog103.fc2.com/blog-entry-1693.html

*ホットコーヒー  2012.02.16

1、合宿所の部屋が主人公・仁後さんの部屋という設定で撮影。
しかし炬燵にみかんが置いてあったので食べたら、
あとで撮影に使う小道具のみかんだと知った。
仁後さんに「この人、食べた」と呆れられた。
2、ロケ先での撮影は見てるだけでこちらは大きな役割はないものの、
撤収時は様々なものが一時に重なり、特にこんな時に携帯が鳴り、
許容範囲を超えて対処できず、よく忘れ物をしてしまう。
3、重要なシーンに必要な方のセッティングに念を押さずにいたため、
撮影が必要な時に不在となり結局そのシーンは延期になった。
現在、数々の失敗をおかし特に3については今も撮影できておらず気がかりなほどで、
ひどく落ち込んでいたら、事情を知らないくまさんが差し入れの缶コーヒーを
持ってきて仁後さんやスタッフ全員に配り、雪壁に囲まれてる中ほっと一息ついてました。
ホットコーヒーって体も気持ちもホットになれるんだと今更気づきました。
普通なら怒られても仕方ないものの、
原田監督はいつもニコニコして「大丈夫ですよ」と言ってくれるようです。
原田組の空気は現在、とてもいい感じで撮影を進めています。
とはいえ昨日もまた失敗をしでかしてしまいましたが。

*大きな愛でもてなして  2012.02.17


この日のお昼は山古志のお母さん達が炊き出しに精を出し、
豪華な御馳走が食卓に並びました。
この日の午前のアルパカ越冬牛舎は雨から霙、やがて雪となる不安定な天気で進められ、
かじかんでいましたが戻ってきたら、お母さんたちのおもてなしに一同大喜びでありました。
ご馳走様です!
ちなみにいつしか合宿所はご近所の人が顔を出して賑やかになってるようです。

*リアルタイム  2012.02.17

つい先ほど前まで当会事務所にて「冬のアルパカ」(仮)を撮影。
この事務所を撮影に使ってほしいと思いながらも、
あえてアピールしませんでしたが、
原田監督は何度か当会に顔を出していくうちにイメージにピッタリとなり、
今回撮影が実現しました。
以前、ダイスケ君が卒展のためにこの事務所で撮影していましたが、
それ以来となるので徐々に徐々にスケールアップしています。
役柄の上で怒声が響き渡りましたが、
差し入れのために並んで買ったシュークリームが早速消えものに使われて、
意外なアクセントとなり効果を挙げました。
今は原田組は遅い昼食を取りに出かけて、
続いて映画のクライマックスシーンとなるライブ会場での撮影の為、
音楽食堂へと移ります。

*大成功!  2012.02.18


音楽食堂でのヒップホップライブシーン。
予想以上のエキストラが沢山集まっていただき白熱のライブが再現。
仁後亜由美さん、大迫一平さん、朝倉亮子さん、そしてバックスクリーンの2人も
エキストラの皆さんの熱に後押しされて最高のパフォーマンスが撮れました。
エキストラシーンは待ち時間の間はダレることがよくありますが、
皆さんが集中し続けていたのは仁後さんの迫真の演技に圧倒されていたのではと。

エキストラの皆さま、そしてご協力いただいた音楽食堂のスタッフの皆様ありがとうございました。

原田組の撮影は続きます。

*クランクアップ!  2012.02.19

撮影予備として残してた最終日。
種苧原の川にかかる雪に覆われた橋の上で撮影後、
誰もが仁後亜由美さんの出演シーンは最後かと思っていたら、
原田監督は目の前の雪山の頂上を指さして
「次はジャッキー・チェンのようにあの雪山から斜面を転げ落ちて、
この橋から谷底へ転落するシーンを撮るから」
などともちろん冗談で話して仁後さんのシーンは終了。
あとは実景などを撮影すればいいので、
実質的にこの時がクランクアップ!
長いようで短い濃密な1週間に及ぶ撮影は無事に終了。
山古志の雪をバックに皆さんで記念写真を、
監督からは仁後さんに花束と贈り物が手渡されました。
その後の原田組は雪合戦に勤しんで、それぞれが思いで作りの場となりました。
冬の山古志での映画撮影、それも1週間にわたる合宿生活は得難い体験となり、
乗り切った原田組のスタッフの方々は一回りも二回りも大きくなったのではないでしょうか。
もちろん当会も一から手探りでの映画支援となり、
初めてのことばかりで混乱を極めましたが、
とても多くのことを学べました。
そして言えることはこれが原田監督でよかったということでした。
本当に濃密・濃厚な1週間にわたる映画撮影となり、
エピソードは事欠かないので随時このブログでご紹介できましたら、、、、
ちなみに仁後さんは冒頭の原田監督による冗談のシーンは
言われたら本気で演じる気だったそうです。
短編映画とはいえ本当に多くの方々のご協力をただき、
撮影ができました。
改めてありがとうござます。

*真夜中からとびうつれ  2012.02.21

「劇場版 神聖かまってちゃんロックンロールは鳴りやまないっ」(入江悠)、「婚前特急」(前田弘二)、「ウルトラミラクルラブストーリー」(横浜聡子)、「オカルト」(白石晃士)、「ゲゲゲの女房」(鈴木卓爾)、「ケンタとジュンとカヨちゃんの国」(大森立嗣)、「ハラがコレなんで」(石井裕也)、「キツツキと雨」(沖田修一)、「ヴィヨンの妻 〜桜桃とタンポポ〜」(根岸吉太郎)、「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」(松岡錠司)等々
以上の気鋭の監督作品で脇役として登場する宇野祥平さんが「冬のアルパカ」(仮)に出演するために長岡入りしました。
入江悠監督ブログの記事も読んでいたハズですが、
http://blog.livedoor.jp/norainufilm/tag/%E5%AE%87%E9%87%8E%E7%A5%A5%E5%B9%B3
失礼ながら宇野さんがどんな俳優なのか知らずにいました。
先の出演作品も後でネットで調べて列挙しており、
本当に錚々たる作品に出演していることと知り、凄い人なんだと。
そんな方がこの「冬のアルパカ」(仮)のために沖縄での撮影の合間を縫って駆けつけて下さったのは畏れ多いというか不思議に思いました。
原田監督が東京で知り合いぜひにと依頼をしたそうです。
最も本当にすごい方なんだと思い知らされたのが長岡駅前地下道でのロケ。
エチュードというのでしょうか、設定は決められているものの、
仁後亜由美さんと丁々発止の火花を散らすガチンコ演技の応酬はギャラリーとして
見てて本当に勿体ないと思うほど身震いしてました。
お芝居に入る前は人のいいおじさんといった宇野さんは、
芝居に入ると一転、鬼気迫る表情で役柄をつかみ、
仁後さんをぐいぐいと責め立てますが、
仁後さんも凄まじい応酬を見せて一歩も引かず、まさに熱い演技合戦となりました。
原田監督は果てなく繰り広げられる二人の姿にキャメラを覗きながらニコニコし、
時折軌道修正をするものの、全て心行くまで二人に任せており、
撮影現場は至福の時間となりました。
本当にこんな貴重なお芝居をナマで見てていいのかと思うほど。
やがて落ち着くところに着地して「OK!」の声が上がりましたが、
おそらくずっと見ていたいとこの場の誰もが思ってたハズです。
沖縄から一転、雪の長岡入りした宇野さんはせっかくの機会なので
撮影後はラーメンを食べたいとなり、
深夜の殿町をご案内しましたが、
「雪の中で一週間も合宿して撮影するのは本当に貴重だと思うよ」等と、
原田監督や仁後さんに親切にアドバイスがてらお話しするのを脇で聞き、
ホントに好い方なんだと思ってました。
そしてこの映画、想像を超える映画になるのではと。
ただ宇野さんのプロフィールを調べたらまだ30代と知ってこれも驚いたりしました。
(失礼しました)
ムービー・イズ・マイン 宇野祥平
http://www.littlemore.co.jp/hiroba/mine
*付記
明日2月22日(水)のテレビ新潟の夕方18時16分からの新潟県内のニュースにて
「冬のアルパカ」(仮)の撮影風景の模様が放映予定です。

*冷戦  2012.02.22

" 映画の現場は素晴らしい 「映画の現場は本当に楽しい,素晴らしいもんだよ.スタッフたちが,それぞれに工夫して努力して,日に日に仕事が面白くなっていく様子が手に取るように分かる.そういう姿勢や,アーダコーダと言いながら和気あいあいとしている空気は画面に映る."
その名を出すことも畏れ多い巨匠の言葉ですが、
「冬のアルパカ」(仮)の撮影現場に邪魔してるんじゃないかと思いながら、
日々日参していると、この言葉がほんの少しとはいえ理解できかけたように思った、
ちょうど中日に当たる日、夜のパチンコ屋さんの駐車場シーン。
ここで最初に撮るシーンが監督のイメージに現場が追い付かず、
様々なタイミングを逸した形となり、
本当に温厚な原田監督が珍しく苛立を抑えることができずにいました。
さらにボタンは掛け違いどんどん悪い方向へと流れていることが手に取るように感じられ、
このような事態は初めてでどのように対処していいのかわからず、
監督に声をかける機も失せ成す術もなく、夜は深まりだんだんと気温も下がっていきました。
しかし本当に辛いのは寒さではなく、この現場の冷たい空気が収束できずにいること。
撮影は夜遅くに無事に終わりましたが、冷たい空気は最後まで残り、
ただ疲れがドドッと押し寄せてきました。
幸いだったのはこの日撮る予定だったシーンは全て撮り終え、
冷たい夜空とはいえ晴れていたこと。
これが雪や雨だったら事態はさらに悪くなってたように思います。
連日、朝早くから夜まで撮影し、さらに長岡⇔山古志を往復する際は
監督自ら車を運転しているだけに相当な疲労が溜まってたハズです。
それでも集中力を持続させているのは体力と精神力が人一倍ないと
務まらないのが映画監督なんだと実感していました。
最もこんなことは自主映画の世界では特段驚くことではないかもしれず、
ただこちらが初めてのことばかりで大事に映っただけかもしれませんが。
そして初日から撮影現場には長岡造形大生が
メイキングや撮影のサポートとして参加しているのですが、
この夜はこちらが内心めげていたにも関わらず、
学生の皆さんが献身的にサポートしていた姿に敬服していました。
毎日、楽しいことばかりでないことを痛感し、
この日を乗り越えたうえで先の巨匠の言葉がより実感できるような気がしたのは
翌日のシーンを撮影した時でした。
(つづく)

*乗ってる気分表すとこうなるの  2012.02.13

「アルパカの映画なんでしょ、新聞で読んだわよ。
私、音楽が好きだからアルパカの歌を作ったの、使ってくれる?」
音楽食堂でのエキストラ募集の問い合わせにご年配の女性より↑の電話がありました。
還暦を超えてるそうですが電話の向こうの声は大変若いので
ぜひエキストラ参加して下さいとお願いしたら
「若つくりして行くわ」と張り切った声、
アルパカの歌はすでに映画のために作ったそうで(仁後さんが四番まで!)
使うことはできませんがとお伝えしましたが。
迎えた当日、ホントに若つくりをしたらしいその方もお洒落をして
一緒になってオーディエンスの一人と化して盛り上がってました。
映画のクライマックスのこのシーン、はたしてどのくらいの人が集まるかと不安でしたが、
長岡造形大生及び長岡技科大生達が一生懸命声をかけてくださり、
若者達も含めてたくさん集まっていただきました。
ステージ上ではラップスターに扮した大迫一平さんが
観衆を煽りながらマイクに向けて過激なリリックを、
掛け値なしに本当に熱いライブハウスが再現されていました。
東京から来た原田組と長岡のエキストラ達、
ともに初対面同士なのにこんなに熱く融合できたこと、
まさに映画のマジックを堪能してました。
昨晩の危機も撮影隊が強く固まるためには必要なことのように思いました。
「エキストラに来たコ達がこの後、集まって飲みに行こうと話してたのが嬉しかった」(仁後さん)
「おとなしいと思ってた長岡の人達がこんなに熱かったことに驚き、パワーに押される形で想像以上にいいシーンが撮れた」(原田監督)
完成した暁にはぜひエキストラの人達も観てほしいと切望します。
ご参加いただき、ありがとうございました。
面白い映画になると確信しました。
バックスクリーン公式ブログ ☆「冬のアルパカ」(仮)☆
http://www.ynn47.jp/niigata/archives/1038

*頭の中表現するとこうなるの  2012.02.24

「とても面白いシーンが撮れましたよ」
1月の山古志ロケハンでくまさんと会った原田監督は、
その容姿と性格に魅せられたようで送られてきた脚本には、
出演者の中にくまさんの名前が。
読んでみると結構台詞があり、果たして大丈夫かと脚本を渡したら、
「意外と台詞が少ないね」とくまさんは余裕の表情を浮かべてました。
なんでもくまさんはかつてお芝居のワークショップに通ってた経験もあるとのこと。
撮影が始まると連日現場に顔を出して撮影をアシストし、
合間を縫って監督とコミュニケーションを取っていました。
「監督には内緒だけど当日は○○の服装でいこうと思うんだ」
いつしか役つくりに励み、ついには撮影前日の音楽食堂でのシーンには顔を出さずに
家で台詞覚えと役作りに没頭していたようでした。
こんな真面目なところも監督は見ぬいてたんだろうと。
いざ山古志種苧原の雑貨店にてくまさんは小道具も持参し出番となりましたが、
監督は限られた時間の中で一切妥協せずに、
くまさんに徹底的に演技指導に勤しみました。
視線の方向、手先の行方、台詞のタイミングとその一挙一動を細かく指導していました。
馴れない現場でくまさんはさすがに緊張し、
いつしか監督と共演の仁後さん以外はこの場を離れていきリハーサルが続きました。
正直、見ていていくらなんでも素人相手に厳しすぎるんじゃないかと、
妥協せずに追いつめる姿は“鬼”に映ったほどです。
とはいえくまさんも伊達に年を重ねてるわけでなく、
もちろん何度もNGを出しながらも最後まで音をあげずに無事に本番終了。
撮り終えた監督がニコニコして発したのが冒頭の言葉。
脚本では作品の腰の位置にあるシーンのようですが、
ここも完成したら楽しみに観たいです。
しかし、この日は大雪と吹雪が交互に訪れさすが山古志だと思った天気でした。
皆さん、お疲れ様でした。

*頭の中 表現するとこうなるの  2012.02.24

「とても面白いシーンが撮れましたよ」
1月の山古志ロケハンでくまさんと会った原田監督は、
その容姿と性格に魅せられたようで送られてきた脚本には、
出演者の中にくまさんの名前が。
読んでみると結構台詞があり、果たして大丈夫かと脚本を渡したら、
「意外と台詞が少ないね」とくまさんは余裕の表情を浮かべてました。
なんでもくまさんはかつてお芝居のワークショップに通ってた経験もあるとのこと。
撮影が始まると連日現場に顔を出して撮影をアシストし、
合間を縫って監督とコミュニケーションを取っていました。
「監督には内緒だけど当日は○○の服装でいこうと思うんだ」
いつしか役つくりに励み、ついには撮影前日の音楽食堂でのシーンには顔を出さずに
家で台詞覚えと役作りに没頭していたようでした。
こんな真面目なところも監督は見ぬいてたんだろうと。
いざ山古志種苧原の雑貨店にてくまさんは小道具も持参し出番となりましたが、
監督は限られた時間の中で一切妥協せずに、
くまさんに徹底的に演技指導に勤しみました。
視線の方向、手先の行方、台詞のタイミングとその一挙一動を細かく指導していました。
馴れない現場でくまさんはさすがに緊張し、
いつしか監督と共演の仁後さん以外はこの場を離れていきリハーサルが続きました。
正直、見ていていくらなんでも素人相手に厳しすぎるんじゃないかと、
妥協せずに追いつめる姿は“鬼”に映ったほどです。
とはいえくまさんも伊達に年を重ねてるわけでなく、
もちろん何度もNGを出しながらも最後まで音をあげずに無事に本番終了。
撮り終えた監督がニコニコして発したのが冒頭の言葉。
脚本では作品の腰の位置にあるシーンのようですが、
ここも完成したら楽しみに観たいです。
しかし、この日は大雪と吹雪が交互に訪れさすが山古志だと思った天気でした。
皆さん、お疲れ様でした。

*チェンジ!  2012.03.08


「一番最初のが良かったですよ」
「冬のアルパカ」の撮影で某ホテルにて1シーンだけの出演となり
趣のある客室にて待機後に出番。
台詞は一言のみで軽く流れを確認した後、リハーサルを1回やってから本番。
しかし徐々に肩肘が固くなっていくのが自分でもわかり、
次第にプレッシャーも感じて声が上ずっていき4回、5回とNGが続き、
原田監督からは最初が良かったと言われ、あのような感じでという意味なんでしょうが、
余計に緊張してしまった後にようやくOK!の声が。
今回の撮影で原田監督は演技に関して妥協を排しOKを出してたように思いましたが、
ここに関してはこれ以上やってもムリだろうという唯一の妥協ではないかと。
自分でも敗北感を感じてました。
ただ共演した仁後亜由美さんがこちらの緊張をほぐすよう声をかけてもらいましたが、
見つめた瞳にドキリとしてました。
一方、当会メンバーのK君も次のシーンで1シーンとはいえ出演。
しっかり役作りをし衣装もスーツを自前で用意し挑んでましたが、
こちらは見学してて面白いシーンになりました。
自分のシーンは見たくもありませんが(カットされてるような気が)、
このK君のシーンも楽しみに思いました。
今回、この撮影に関して多大なご協力とご理解をいただきました
ホテルの専務の方にこの場を借りて改めてお礼を申し上げます。
ありがとうございました。

*今日まで僕たちが夢中になって探したものは 本当は一体なんだったんだろう?   2012.03.09

「冬のアルパカ」の撮影には長岡造形大学のヨーグル・ビューラ先生のもとで
映像を学ぶ学生達が志願し参加しました。
のべ10名ほど、中には毎日現場に参加した学生もおり、原田監督始め撮影隊も喜んでいました。
主に撮影のメイキングが担当となりましたが、照明や録音など撮影のアシスタント、通行人のエキストラ、音楽食堂のライブシーンではPAも担当し多岐に渡り活躍しました。
特に印象深かったのは以前にも書きましたが深夜まで続く駐車場での撮影で
凍える寒さの中で弱音も吐かずに撮影隊を献身的にサポートしていた姿でした。
普通、ここまでできないんじゃないかと、割に合う合わない損得勘定では測れない姿に敬服していました。
その反面、学生から参加したメリットも耳にしました。
撮影を間近で見れて勉強になった、と。
そんな話を聞けてとても嬉しかったです。
3月17日に市民活動助成事業の報告会がながおか市民センターであり、
そこで報告のために造形大性が撮影した素材を3分にまとめてもらおうと依頼してます。
当会の出番はまたトリの16時50分からなので関心のある方はぜひ市民センターまでいらしてください。
またケーブルテレビのエヌ、シィ、ティで造形大生が制作した
ドキュメンタリーを4月に連続放映する予定があり、
ここでは「冬のアルパカ」メイキング映像を10分にまとめて流すそうです。
現在、当会で「冬のアルパカ」の公式サイトを立ち上げようと準備をしていますが、
3分版、10分版、いづれもサイトに載せられたらと考えてます。

*パーティ・イン・ザ・音楽食堂  2012.03.10


2月17日。
「冬のアルパカ」のライブシーンのため多くのエキストラの皆さんが集まった音楽食堂。
そのシーンに参加いただいたのが昨年の当映画祭で
“雪の中のしろうさぎ応援隊”を引き受けていただいた
吉本興業所属の“新潟県住みます芸人”バックスクリーン。
ヒップホップライブの観客ということで衣装もヒップホップ使用の自前で来ていただきました。
すっかり売れっ子となり、なかなか声も掛け辛い存在となりましたが、
「そんなことありませんよ〜」とにこやかにお二人は笑っていました。
またボケ役の星野さんは小千谷出身で同じく、
小千谷出身の朝倉亮子さんと意気投合し小千谷話で盛り上がってたようでした。
本番では朝倉さんと共に三人で結構激しいアクションをこなしてたのでファンの方は必見です。
星野さんは高校は長岡なのでよく駅前で遊んでたそうで、
音楽食堂を「オンショク」と略してたりするので尋ねてみたら、
やはりバンドやってる友達のライブでよく足を運んでたそうです。
撮影が終わったらそのまま、
レギュラーのユースト番組YNNを音楽食堂からナマで配信していました。
その時の模様はこちら↓に残っています。
http://www.ynn47.jp/niigata/?video_id=20503383
撮影の感想や長岡の思い出話などを話してます。
バックスクリーンのお二人は吉本興業に所属して確か6年。
あの生存競争が激しいと想像するお笑い界で6年も頑張っている相応の実力の持ち主です。
住みます芸人として県内各地のイベントに折り目正しいマネージャーさんと出没し、
連日ハードなスケジュールをこなしてますが益々のご活躍、というか応援したい気になります。
いつか音楽食堂で単独ライブを開けるほどになってほしいとも。
明日で3,11から1年ですが、バックスクリーンが住みます芸人として
たぶん最初の大きな仕事だったと思うのは、
震災のため長岡に避難した福島の人達への避難所での慰問ではなかったかと思います。
知人がその場を目にしていましたが芸人として大したものだったと評価していました。
↓バックスクリーンが毎晩22時より配信しているYNNはこちらで見れます。
http://www.ynn47.jp/niigata/
とはいえこちら↓のプロフィール写真はそろそろ変えた方がいいように思いますが。
http://tsukurukai.blog103.fc2.com/blog-entry-1708.html
お二人ともこの写真より男前になってるのでいざ、ご本人を目にしても誰が来たんだろうかと。

*油夫院  2012.03.12

「冬のアルパカ」の撮影拠点となったのが山古志油夫集落にある「油夫院」。
合宿所としてスタッフ、出演者が泊まり込みで同じ釜の飯を食べて撮影をしていました。
雪深い山古志の中で寝泊まりし自炊もしていた貴重な1週間、
" 新藤兼人監督方式“などと気取ってました。
また部屋の一つを主人公の部屋としても撮影してました。
ここが嬉しかったのが大きなお風呂があること、連日ホントに寒かったので、
温かいお風呂に浸かれたのはとても贅沢とも言えました。
さらに暖炉もあるものの、なかなか火が付きにくかったのが一苦労でした。
コツがあるようで山古志の方はすぐに燃やせましたが、なかなかうまくいかなかったです。
ただ雪の音を聞きこの暖炉に燃える炎で暖まってるといろいろと思索に耽られるような気がしたので、
先日「森聞き」公開とともにシネ・ウインドに舞台挨拶に来た大兼久由美プロデューサーに
柴田昌平監督がテオ・アンゲロプロス監督のDVDと哲学書を手にし
ギリシャへ充電のために休暇に行ってきたと聞き、
機会があったら思索に籠れるのでこの合宿所を紹介しますとおススメしました。
油夫集落は中越大地震後に戸数が減っていったそうですが、
地域の繋がりを強める意味もありアルパカ牧場を設立。
アルパカは復興のシンボルとして山古志に浸透し
夏になると牧場には多くの観光客が訪れて賑わいます。
油夫院は夏休みに学生の合宿所として機能するようですが、
この油夫院のおかげで映画撮影が出来たので
紹介いただいた方に感謝したいこと、そしてまた機会があったら使わせてもらいたいです。

*坂道二人 肩を並べて 自転車ルルル 放課後デート  2012.03.13

油夫の合宿所“油夫院”までは長岡からの県道23号線を上り山古志に入り、
山古志支所へと続く道中の脇道を右折してかなりの急坂を下ります。
合宿所から主なロケ地の種苧原までは今度は同じ坂を上るのですが、
連日、行き来しててもしこの坂の途中で車が動かなくなったら
偉いことだなぁと思ってた撮影最終日の午前。
そんなことを考えていたからか前夜から積もった大雪のため、
スタッフの車が一台、圧雪と凍結で完全にストップ。
四輪駆動車でなかったせいのようですが、
後を走ってた車に乗ってたメンバーは4,5人で後ろを押すものの、
やはり車は重いことを痛感、オマケに押してる方も凍結のためスリップで次々転倒、脱落
ホントにマンガのような場面となりました。
実際、油夫を降りる急坂を目にした人は大変さを理解できるかと思いますが、
あの急坂をそれでもなんとか県道の手前まで押し上げたものの
あと5メートルというところで力足りず完全にストップ。
ウンともスンとも、ニッチもサッチも、、、
ロープで繋げて引き揚げたらどうか等と案がでるものの、
とりあえず成す術もなくお手上げというか、しばらく休んで考えようとなった時に、
まるで救世主のようにヤマト運輸の宅配車が県道から油夫へ配達のため通りがかりました。
ドライバーさんは車を目にしてすぐに事情を察し宅配者からチェーンを取り出し、
前輪に敷いてエンジンをかけてアクセルを強く踏んでなんとか脱出。
一同、救世主のヤマト運輸のドライバーさんにお礼を申し上げました。
この場を借りて改めてお礼申し上げます。本当にありがとうございました。
今となっては「冬のアルパカ」つくりの悲喜交々の笑い話となりました。
よくまぁ、あの急坂をあそこまで押し上げたものだと。
後で造形大生がいたのでこれもメイキングとして撮影してたらどうかと思ったりしましたが、
もちろん皆さんで押し上げてました。
幸い原田監督はじめメインの撮影隊は先に種苧原へと向かったので撮影への支障はありませんでした。

*原田組!!  2012.03.14


「冬のアルパカ」スタッフは現場を見ていると、
監督 原田裕司
撮影 加藤大志
助監督 田村専一
録音 池田淳
美術 佐藤美百季
制作 石澤舞
こんな形になると思いますが、撮影は加藤さんと原田監督も兼任しており、
「壁女」でも同じ形だったそうです。
田村さん、池田さん、佐藤さん、石澤さんは映像集団「愛し合ってる会(仮)」に所属。
http://aishikai.client.jp/index.html
監督としても実績のある、いわば自主映画の最前線に位置する人達のようでした。
映画祭で「壁女」を観た後に原田監督に声をかけて意気投合し、
今回はるばると長岡・山古志まで映画を撮りにきました。
とはいえこちらは全て初めてで手探りなことばかりで迷惑をかけたことも多々あり、
またこちらから見てても撮影の進め方に戸惑うこともあったりしました。
いわば異文化交流ではなかったかと、
なんとか最後までやり遂げることができ、改めて嬉しく思います。
加藤さんは原田監督の右腕として意図を組んで動いてました。
原田組として珍しくお酒を飲まれるようです。
田村さんはストリートミュージシャン役で登場し、
オリジナル曲を熱唱してましたが、この曲が深くてよかった。
池田さんは終始寡黙でしたが合宿時、黙っててもこちらの布団を畳んでいただきました。
ありがとうございます。
佐藤さんは本番に入る前に現場にいるこちらがソワソワ動かないか必ず視線を投げてました。
落ち着かづにすみません。
佐藤さんはフリーライターの仕事をしており高橋愛サマのインタビューもしたことがあると聞き、
羨ましく思ったりと。

*大手ストリートのならず者  2012.03.18

長岡駅前を往くメインストリート“大手通り”
ここでも「冬のアルパカ」撮影を敢行しました。
どこか工事現場で撮影したいとなり、
長岡駅前中心部はアオーレ建設とともに再開発されてるため、
各地で工事中、ロケハンに回った中で原田監督のイメージにピッタリだったのが
大手通りに面した事務所近くの解体中のビルの前。
大手通りを挟んだ真向いには建設中のアオーレがあり、まさに中心部といってもいい場所。
夜間の撮影だったので工事はお休み、
きちんと長岡ロケなびに撮影申請をしてましたが、
平日夜とはいえそこはメインストリート、
お仕事帰りや食事に飲み会にと行きかう人が多く、
通行の妨げとなり苦情が来ないかとヒヤヒヤしていました。
ここで仁後亜由美さんと大迫一平さんが絡むシーンにd
造形大生をエキストラとして通行人に見立てて撮影しましたが、
撮影も兼ねる原田監督は平然と通りがかりの通行人にもキャメラを向けて少しも動じてませんでした。
それを見ててこちらは余計にヒヤヒヤと。
原田組の人達も平然と撮影を進め、これくらいで動揺してては自主映画なんぞ撮れないんだろうと。
映像で生きていく人達の腹をくくった姿を感じてました。
テイクを重ねていくうちにこちらは行き交う通行人の方々に
「撮影です、すみません」と頭を下げて声をかけていきましたが、
逆に撮影の邪魔をしてすみませんとお辞儀して通る人たちが結構いて申し訳なく思ったりしました。
さすがに最近長岡ロケ映画が増えているからか撮影に理解ある人が増えてると実感したりと。
(カン違いでしたらごめんなさい)
あとこのシーンでは美術の佐藤さんの強いこだわりで缶おしるこが必要なこと。
脚本を読んでも缶コーヒーでいいのではと思いながらも深い意味があるんだろうと。
原田監督とロケハン時に缶おしるこはないかと探して事務所近くの
SAVE ON、イトーヨーカ堂、駅の旧キオスク等を周っても意外にも見つからず、
ようやく駅内のスーパー、cocoloで見つけてホッとしました。
しかし本番となったこの日この時間、すでに20時を超えていたのですが、
cocoloは20時で営業終了、気づいた時はもう遅く買い求めながらも
閉店したお店の前で地団太を踏んでました。
数多くあったこちらの失敗のうちの一つです。
当てもなく探しに行こうかと思いましたが
結局、缶おしるこはいいからと妥協してやはり缶コーヒーでなく、
缶コーンポタージュが良いとなり悔やんで買い求めました。
ところでこのやり取りの中で知ったのはSAVE ONは東京では見かけないことでした。
意外でした。
この日の撮影からすでに1か月経ちましたが、今は撮影場所となった解体ビルは跡形もありません。

*山屋さん  2012.03.19


大手通りでの撮影前、スケジュール表のロケ地に市内繁華街のみ書かれた場面があり、
ここは何処で撮影するのだろうと疑問に思って原田監督に尋ねたら、
「これから探しに行きましょう」と急遽ロケハンとなりました。
こういうフットワークの軽さが持ち味だと思うものの、
はたしてうまく行くだろうかとお弁当を食べ終えて
原田監督、加藤キャメラマンと事務所を出ました。
長岡での撮影は事務所が拠点なのでできたら歩ける範囲であまり遠くならず。
原田監督のイメージはやはり雪が積もってる場所。
とりあえず知り合いのお店を2,3回ってみましたが閉店時間だったり、
すでに除雪されていたりと。
そんな中で見つけた“居酒屋山屋”の入り口には当然除雪されてるものの、
脇には雪が積もってまだ塊と化した山が残ってました。
原田監督は目にし周囲を見回してからここにしましょう、と。
山屋さんの扉を開けると人気店なのでカウンター席のみの店内はすでに満員、
飛び込みでお店の前での撮影を依頼したらご主人は気さくに了解いただきました。
ここの居酒屋はご主人の人柄も人気のうちなので了解してくれると勝算はありましたが、
唐突な依頼はどうだろうかと一抹の不安はあったものの、有難かったです。
ただお客さん達の何事だ?という視線はちょっと恥ずかしかった。
その後は事務所から機材や小道具を搬入して撮影準備。
原田監督はこじんまりとひっそりと急いで撮影したかったようですが、
原田組の他、当会メンバーに造形大生と結構な人数が集まり見守ってました。
この場所は大手通りと違って夜はあまり人通りがないので大事にはなりませんでしたが、
ここでもちょっとしたハプニングが。
山屋さんのお客さんが一人準備段階からお店の前で携帯でお話し中。
本番の頃はとっくに終わるだろうと誰もが思ってましたが、
リハーサルを終えてもずっとお話ししていて、
さらにまたもう一人が携帯のために店外に出てきて内心皆苦笑い。
一同話し終わるのを待ってから本番になりました。
もちろん本番は待ち時間よりもずっと早く撮影を終えました。
撮影が終わった報告をし後片付けをしてたところ、
ご主人が出てきて若い連中が寒い夜に撮影をしてることを激励、
焼酎の差し入れをいただきました。ありがとうございます!
山屋さんはホントに人気店で予約をしないとなかなか座れないお店。
おつまみはどれも美味しいですが、
この店オリジナルの謎メニュー“UFO焼き”は特におススメ。
あと女性にはデザートのサービスもあるのでこれも人気の要因かと。
そういえばここで飲んでて知り合い意気投合した男性客と結婚した当会メンバーがいます。
ちなみに用意した小道具の中には工事現場に必ずある看板も。
あれはどこで入手できるのか?疑問に思い建設中のアオーレの現場監督(?)に尋ねたら、
なんと長岡にレンタルできる業者レックスがあると知りました。
その担当の方にワケを話したところ映画撮影でも構わないそうで発注しましたが、
このブログを探して読んだ担当の方はアルパカの映画なのになぜ工事現場が出てくるのか?
工事現場をアルパカが歩くのか?と不思議に思ったそうです。
ぜひ完成したら観にいらしてください!疑問が解けるハズです。

*あそび心を忘れずに  2012.03.22

小千谷出身の女優・朝倉亮子さん。
「壁女」で仁後亜由美さんの色っぽい同僚を演じ、
昨年の長岡インディーズムービーコンペティション授賞式に参加いただきました。
その際、映画祭実行委員の当会メンバーK君がお話をする機会があり、
すっかり好印象を抱きました。
今回「冬のアルパカ」撮影のためロケハンに来た原田監督にK君は
「朝倉さんは出ないのか?」と事あるたびに尋ねていました。
原田監督の構想の中では配役には朝倉さんは無かったのですが、
K君の熱意に押されて直前で朝倉さんの配役が決定しました。
それを知った朝倉さんは出演を大変喜びK君と写メでツーショットを撮ってました。
朝倉さんは一泊二日の強行軍だったものの画像のように仁後さんといつも一緒、
本当の親友のようでした。
あるシーンでは仁後さんが熱演のあまり過呼吸となり、
朝倉さんはすぐに水を用意し駆けつけて演技を見守り後押ししていました。
ちなみに仁後さんとは今回は「壁女」とまるっきり正反対の役、
互いに信頼しているからあそこまで演じられるんだろうと見ていました。
あと同じく小千谷出身のバックスクリーン星野さんと
同郷ネタで盛り上がってました。
できたら朝倉さん、小千谷に帰省した際は当会事務所にも顔を出して下さい。
活躍ずっと期待してます。もちろんK君も。
「あそび心を忘れずに」 http://yaplog.jp/geniegocoro/

*支局長のこと  2012.03.23

「冬のアルパカ」には毎日新聞長岡支局長の岡村記者も出演してます。
2年前長岡に赴任した際にスズランビルを見上げて謎に写った当会事務所にやってきました。
活動を知ってすっかり面白がり、かつて文芸部在籍時に映画欄も担当してたことがあるので、
長岡インディーズムービーコンペティションの審査員に参加。
「くらげくん」「壁女」等を観て驚きの声を上げてました。
さらに記者になる前はお芝居も齧ってたので、
五藤利弘監督「ゆめのかよいじ」に取材を兼ねてエキストラに参加した際は
大桃美代子さんとアドリブで渡り合いかつての芝居熱が再現。
以後、五藤監督「雪の中のしろうさぎ」は宴会シーンにエキストラとして、
今年は渡部翔子プロデュース、細井尊人監督「チェイン」では刑事役、
原田裕司監督「冬のアルパカ」では真逆の役でキャメラの前に立ち、
その経験を生かし映画に出るたびに記事に書いてました。
映画:「冬のアルパカ」撮影現場に密着 地元の受け入れ素晴らしい /新潟
当会を通じ五藤監督はもちろん小林茂監督、西川文恵監督、杉田愉監督を知って取材。
この人にとことん:映画監督・杉田愉さん /新潟
長岡はじめ新潟県はなぜこんな映画人や撮影が多いのか驚いてました。
またかつて映画欄担当の時に新藤兼人監督、山田洋次監督を
取材した際のエピソードは映画好きとして大変貴重で興味深いものでした。
「この空の花」も当然のように東京まで出張して完成試写会に行き、
大林宣彦監督のインタビューを敢行、いづれ記事になるそうで楽しみです。
新聞記者として全国を渡り歩いた経験で
長岡アジア映画祭をは本当に面白いことをやってると、
内心いろいろあってめげそうになってる時に励まし評価していただきました。
当会は長岡ではこちらの被害妄想もあってどうなんだと思われてるフシがありますが、
新聞記者の方々は当会を面白がってくれる方が多く、
その中でも岡村支局長は一番面白がり当会があって本当に長岡は退屈しなかったと。
しかし残念ながら岡村支局長は4月から異動となるので本日これから、
これまでのお礼と新天地の活躍を祈念し送別会を開きます。
新聞記者の送別会を開くのは老舗団体と化した当会でも初めてです。
当会の理解者が長岡を去るのは本当に残念なのですが、、、、
ちなみに「冬のアルパカ」では伊藤公一さんのコワモテの上司役。
長岡の集大成という意気込みなのか脚本を読んで台詞を頭に叩き込んだのはもちろん、
与えられた役の趣味嗜好やこれまで歩んだ人生を自分なりに考えて衣装も自前で参加。
撮影後にはカメラと照明の前に自分がいることの喜びを滔々と語って
「本当に楽しかった」と喜んでいました。
ただ音楽食堂のライブハウスのシーンでは取材も兼ねて見学してたのが、
いつしかエキストラ達の最後列で一緒にライブシーンで盛り上がってました。
それを見た伊藤さんは「岡村さんがこのシーンに映ってたらマズいんじゃないんですか?」
とスタッフに告げてから、支局長はソファーに大人しく座っていましたが、
心なしかしょんぼりしてました。

*最優秀主演女優賞  2012.03.28

今年の最優秀主演女優賞は「冬のアルパカ」をまだ観てませんが、
仁後亜由美さんにすでに決定してます。
撮影現場を見た限りで言えば「冬のアルパカ」は仁後さんの受難の物語。
蹴飛ばされ、ひっぱたかれ、ボコボコにされたりとボロ雑巾のような扱いを受けていました。
(映画の中で)
特に蹴られて倒れるシーンではマットもない地面に何度も何度もリハーサルも含めて
背中から落ち、うまく受け身を取ってるとはいえ大変酷に写りました。
原田監督はサディスティックな嗜好があるのか時にニコニコしながら追いつめ、
仁後さんの受難劇に目を光らせてました。
そのことを共演の伊藤公一さんに話したら
「実は仁後さんの方も原田監督とディスカッションしながら追いつめてるんですよ」
やはり表現者には見えない闘いがあるようでした。
そんな意味で現場は張りつめた緊張感がいつも漂っていました。
「冴えないダメな人が一矢報いるような、輝く瞬間を描きたい」
原田監督が取材でいつも語っていましたが、
完成した「冬のアルパカ」で仁後さんの輝きに括目したいです。

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